農業分野において、ドローンによる農薬散布は効率的な営農手法として急速に普及しています。農業散布用ドローンは専用の散布装置や高精度な飛行制御システムを搭載しているため、一般的な空撮用ドローンとは構造や整備方法が大きく異なります。しかしながら、適切な整備知識や技術を持たずに運用することで、散布精度の低下や機体トラブル、さらには作物への悪影響を招いてしまうケースが多々あります。
本カリキュラムでは、各パーツの状態から1台の機体を組み立てる実習を通じて、ドローンの構造と制御方法を根本から理解することができます。この実践的なアプローチにより、農業散布用ドローン「FLIGHT-AG」の整備・点検技術と専門知識を身につけて頂くことができ、ドローン飛行や機材に対する深い理解とともに、安全で効率的な農業散布作業をサポートできる内容となります。
農業の未来を支える技術者として、確かなスキルを身につけてください。

「人材開発支援助成金」対象コース

特徴

  • 実機を使用した実践的整備訓練
  • パーツレベルからの機体組み立て実習
  • ドローンの構造と制御システムの深い理解
  • 飛行原理と機材の総合的理解
  • 散布システム特有の構造理解
  • 定期点検・メンテナンス技術の習得
  • トラブルシューティング能力の向上
  • 農薬取扱いに関する安全知識

カリキュラム

【コース概要】
1.ドローンを構成するパーツ理解・取扱い方法
2.ドローン組立て手順、注意点
3.ハード組立て精度管理
4.飛行ソフトウェア設定・調整
5.テスト飛行・調整方法
6.整備・修理手法
7.組立・整備に必要な工具の取扱い方法 など

【スケジュール】
○1日目 (実技 6時間)
9:30ー10:30「実技」 講習説明、機材確認
10:40ー11:40「実技」 機材確認、工具の取扱い
ーーー昼休憩 11:40~12:30ーーー
12:30 ー13:30 「実技」 基礎フレームの作成
13:40ー14:40 「実技」 基礎フレームの作成
14:50ー15:50 「実技」 電源作成
16:00ー17:00 「実技」 電源作成

○2日目 (実技 6時間)
9:30ー10:30「実技」 液剤タンク作成
10:40ー11:40「実技」スキッド作成・タンク取付
ーーー昼休憩 11:40~12:30ーーー
12:30 ー13:30 「実技」 インジケータ・LED取付
13:40ー14:40 「実技」 アーム作成・取付
14:50ー15:50 「実技」 モーター組込み
16:00ー17:00 「実技」 モーター組込み

○3日目 (実技 6時間)
9:30ー10:30「実技」メカ配線・組込
10:40ー11:40「実技」メカ配線・組込
ーーー昼休憩 11:40~12:30ーーー
12:30 ー13:30 「実技」 配管・ノズル組込
13:40ー14:40 「実技」 GPS・外観組み上げ
14:50ー15:50 「実技」 飛行ソフトウェア設定
16:00ー17:00 「実技」 飛行ソフトウェア設定

○4日目 (実技 6時間)
9:30ー10:30「実技」 吐出量確認・調整
10:40ー11:40「実技」 吐出量確認・調整
ーーー昼休憩 11:40~12:30ーーー
12:30 ー13:30 「実技」 テスト飛行・調整
13:40ー14:40 「実技」 テスト飛行・調整
14:50ー15:50 「実技」 整備方法、業務手順
16:00ー17:00 「実技」 整備方法、業務手順

〜〜〜スケジュールは天候などにより変更となる場合があります〜〜〜

【最低日数・金額】 4日間・44万円(税込) 整備士認定費用を含みます

このカリキュラムでは、機材の基本知識から始まり、専門的な組立技術、整備方法まで段階的に学べる構成になっています。実技を中心に整備業務に特化した内容となっています。